この1年間にわたり、2つの署名活動にご協力いただき有難うございました。
署名活動のまとめと結果について報告させていただきます。
○国会への請願署名(白色の署名用紙):交通運賃割引
JRや大手民営鉄道などの交通運賃について、身体障害者・知的障害者と同様に、
精神障害者に対しても割引を求めた署名です。これについては、全国的な課題として、
みんなねっと(全国精神保健福祉会連合会)が呼びかけて各都道府県連合会でも取り
組みました。
今年5月中旬に集約を行い、大阪では2万855筆、全国では62万3千筆となり
ました。この署名は、5月下旬に、衆議院及び参議院の国土交通委員会に持ち込まれ
ましたが、審議未了(不採択)となりました。
みんなねっととしては、今回は不採択となったが、初めて国会請願活動ができたこ
と、多くの国会議員(約170名)に紹介議員となってもらったことなどを評価し、
引き続き来期につないで行きたいとしています。
○大阪府知事への請願署名(緑色の用紙):医療費助成と交通運賃割引
大家連では、数年前から、精神障害者に対する医療費助成と交通運賃の割引を「重
点課題」と位置づけ、大阪府知事あての要望を重ねてきました。
そして一昨年は、大阪府議会へ「医療費助成と交通運賃割引に関する請願」を提出
し、全会一致で採択されました。しかし、なかなか実現には至っておりません。
そこで、国会への請願と並行して、大阪府知事への請願に取り組みました。この署
名活動は、6月一杯で終了し、1万8604筆となりました。
今年度は、この署名をバックにして、「医療費助成と交通運賃割引の精神障害者へ
の適用」の実現を目指したいと、大家連会長は、総会で述べていました。
医療費助成については、大阪府においても「福祉医療費助成制度に関する研究会」
において検討が重ねられ、精神障害者も重度障害者医療の対象として拡大すべきとの
報告も出されています。精神障害者の適用範囲をどうするのか、財源をどうするのか
など、今後の検討課題は多いようです。