報道各社の皆さま
「大阪市北区心療内科クリニック 放火殺人事件報道についてのお願い」
12月17日に大阪市北区の雑居ビル内のクリニックで25人の方が命を落とされた放火殺人事件の報道にふれて、犠牲者の方々がどれほど無念であったか、ただご冥福をお祈りするばかりです。
【地域の当事者・家族の思いにご理解を】
事件報道の直後から、精神障害者を持つ家族や当事者から次々と不安と心配の声が寄せられてきました。
「通院歴があると報道されるだけで身の縮む思いだ。怖くてテレビをつけられない。」「自分たちはいつか怖いことをする人たちだとおもわれる。」などの動揺が伝わってきました。
昨今は精神疾患と障害を理解するための好意的な取材による番組が制作されるなど、以前より社会的な理解も進みつつあります。
ですが、精神疾患と事件のつながりの報道のたびに、前に進み始めた流れが逆流し、当事者や家族は「やっぱり地域にいるのでなく入院していてくれないと。」という無言の圧力を感じて辛く緊張してひっそり暮らすことを余儀なくされてしまいます。当事者たちの病状を左右してしまうことにもなりかねません。肩身の狭さで精神障害者や家族が追い詰められることがあってはなりません。
つきましては以下について、切にお願い申し上げます。