精神医療と人権差別を見抜き人権を守るために

<講師からのメッセージ>

1.精神医療の現場では今も人権侵害事件の発覚が続いています。そのことで当事者だけでなく家族も傷ついてきました。不幸なことにその怒りが「何でこんな病院に入れたのか」と家族に向けられることもありました。
 認定NPO法人大阪精神医療人権センターは、安心してかかれる精神科医療をめざして権利擁護活動をしてきました。大阪府の精神科病棟を訪問して入院者の聞き取りを市民の視点で「大阪府精神科医療機関療養環境検討協議会」に報告し、病院協会、大阪府、大家連、患者会、弁護士会、専門職組織などと共に入院環境の改善に働きかけてきました。その活動で見えてきた問題点と課題を紹介します。
精神科医療は急性期や認知症など「病床の機能分化」が進められていますが、10年間で身体拘束が2倍の一日1万件となるなど、人権は深刻な状況にあります。人権と尊厳を軸とした、安心してかかれる精神科医療への転換が必要です。皆さんと差別を見抜き人権を守る目を養いたいと思います。
2.『日本に生まれた不幸』と言われます。最新のデータや資料を紹介し、外国の事情と比較して、日本の精神医療の問題点と権利擁護について考えたいと思います。

【日 時】2016年9月10日(土)13:30~

【テーマ】精神医療と人権 差別を見抜き人権を守るために

【講 師】認定NPO法人大阪精神人権センター看護師 有我譲慶氏

【会 場】ドーンセンター5F 特別会議室

どなたでも参加していただけます。ご家族や当事者の方もお気軽にご参加ください。
<時間厳守でお越しください。先着80名資料配布>TEL06-6941-5797